2024/04/25 15:01
いつもProject92.com製品のご利用ならびにご検討ありがとうございます。先日、DJIよりRoninシリーズのハンドヘルド電動ジンバルの新製品「RS 4」、「RS 4 Pro」が発売となりました。
RS 3のシリーズでは、本機の利用に必要な「RSA通信ポート」は「RS 3 Pro」にのみ対応されておりましたが、新製品においては「RS 4」「RS 4 Pro」ともにRSA通信ポートが搭載されており、現時点では一部制限があるものの「DJI RS制御ユニット」(無線版・有線版ともに)はご利用になれます。ただし「RS 4」については、RSA通信ポートはジンバルを持った状態で左側にのみとなり、右側のNATOポートには端子がないため接続できません。
現在、検証を進めておりますが、現時点で以下の状態を確認しております。
2024年4月25日 17:40追記
▼ 以下で「動作に問題ある機能」と挙げているものも、すくなくともRS 4のファームウェア「01.02.00.00」では不安定ながら動作するケースも確認できています。引き続き確認および必要なファームウェアの対応など確認してまいります
・ジンバル位置・フォーカスモータの状態について正常に取得でき、プリセット・リコールも正常に動作する状態となることもありますが、フォーカスモータのキャリブレーションを解除・再実施などを経ると、いずれも動かなくなるケースを確認しています
・一部、DJI R SDKの動作に関し、ドキュメントで定義されたものや、従来のRS 2、RS 3 Proと異なる振る舞いを確認しています。今後のRS 4のファームウェアのバージョンアップで解消される可能性もありますが、DJI RS制御ユニットのファームウェア改修で対応する方向で、発生事象の詳細の確認および対応方法を検討しております
・おそらくではありますが、ハードウェアの改修ではなく、ファームウェアの変更のみで対応できる見込みです
正常に動作する機能
▼ ジョイスティックリモコン、モーションセンサリモコンでのパン・チルト・ロール動作
▼ キャリブレーション済みのフォーカスモーターの操作(後述するような制約はあります)
▼ 有線接続もしくはBluetooth接続されたカメラの制御(録画開始・停止、Push AF)、ダイヤル機能を介してのフォーカスモーター、マニュアルフォーカス、ISO感度、シャッタースピード、絞りの変更の操作
動作に問題がある機能
▼ ジンバルからの現在の向きの情報の取得ができません
・その影響でプリセット・リコールは意図した動作となりません
・ モーションセンサリモコンで、一気に大きく動かしたときに、リモコンの動作角度とジンバルの動作角度が一致しません
▼ カメラの録画状態の取得に失敗します
▼ フォーカスモーターがキャリブレーションできているか、またその動作位置の取得に失敗することがあります
・ 結果として、ズーム操作の際にフォーカスモーターを利用するか、「ダイヤル機能」を利用するかの判定に失敗します
・ DJI RS制御ユニット起動時のフォーカスモーターのキャリブレーション状態の取得はおおむねうまくいくようですので、フォーカスモーターのキャリブレーションが完了した状態で、本機をジンバルに接続してください
RS 4の仕様に起因する制限
▼ RS 4、RS 4 Proよりパワーズームレンズの制御が「ダイヤル機能」によって制御できなくなったため、現時点ではパワーズームレンズのズーム制御はご利用になれません。今後DJI R SDKのアップデートなどで対応できる可能性はありますが、現時点では対応の方法がありません。
今後の対応について
引き続き検証を進めまして、対応するファームウェアをご提供予定です。ただし、DJI RS制御ユニットのハードウェアの性能を超えた対応が必要な場合、また、DJI R SDKの仕様変更にともなって技術的な対応が困難であることが判明した場合は、DJI RS 4、RS 4 Proに関しては、一部機能を制限しての対応となる可能性はございます。
更新ファームウェアの提供が可能となりましたら、本ウェブサイトでアナウンスするとともに、すでのご利用のお客様にはメールにてお知らせする予定です。ファームウェアの更新は、大変お手数ですがセンドバック対応となります。ご希望の日程をメール等で調整させていただいたうえで、実機を当方にお送りいただき(送料はご負担ください)、ファームウェア更新後すみやかに返送させていただきます。