2024/04/25 15:01
いつもProject92.com製品のご利用ならびにご検討ありがとうございます。先日、DJIよりRoninシリーズのハンドヘルド電動ジンバルの新製品「RS 4」、「RS 4 Pro」が発売となりました。
RS 3のシリーズでは、本機の利用に必要な「RSA通信ポート」は「RS 3 Pro」にのみ対応されておりましたが、RS 4においては「RS 4」「RS 4 Pro」ともにRSA通信ポートが搭載されており、「DJI RS制御ユニット」(無線版・有線版ともに)がご利用になれます。ただし、2024年5月28日以前に出荷された製品については、以下に示すような動作上の問題がございました。このたび、RS 4、RS 4 Proに対応したファームウェアをリリースし、旧製品をお持ちのお客様にはファームウェアアップデートをご提供いたします。
なお、「RS 4」については、RSA通信ポートはジンバルを持った状態で左側のみ装備されており、右側のNATOポートには端子がないため接続できません。
RS 4、RS 4 Pro対応ファームウェアのご提供開始について
2024年5月29日出荷分より、RS 4、RS 4 Proに対応したファームウェアを搭載した製品のご提供を開始いたしました。従来の製品をお持ちのお客様についても、センドバックでのファームウェアアップデートで対応させていただきます。
ファームウェアのアップデートは、送料のみご負担いただきます。「お問合せフォーム」より、ファームウェアのアップデートご希望の旨をご連絡いただき、日程・発送先などをお知らせいたしますので、送料元払いにて当方までアップデート対象製品をお送りいただきます。アップデート後、送料着払いにて返送させていただきます。
RS 4、RS 4 Proの仕様に起因する制限
2024年5月29日よりご提供を開始しましたRS 4、RS 4 Pro対応ファームウェアにおいても、DJI R SDKの仕様とRS 4での仕様変更にともない以下の機能がご利用いただけなくなっております。今後DJI R SDKのアップデートなどで対応できる可能性はありますが、現時点では対応の方法がありません。
▼ RS 4、RS 4 Proよりパワーズームレンズの制御が「ダイヤル機能」によって制御できなくなったため、現時点ではパワーズームレンズのズーム制御はご利用になれません。パワーズームの操作が必要な場合は、RS 2、RS 3 Proのご利用もご検討ください。
2024年5月28日以前に出荷された「DJI RS制御ユニット」での、RS 4、RS 4 Proの操作上の問題点
ジンバルとの通信に問題が発生し、主にジンバルの状態の取得に失敗することに起因した問題が発生しておりました。いずれも新ファームウェアでは解消しております。
▼ ジンバルからの現在の向きの情報の取得ができなくなることがあり、プリセット・リコールが正常に動作しません
・プリセット位置が正しく保存されません
・ モーションセンサリモコンでの動作時に、リモコンの動作角度とジンバルの動作角度が一致しないことがあります
▼ カメラの録画状態の取得に失敗することがあります
▼ フォーカスモーターがキャリブレーションできているか、またその動作位置の取得に失敗することがあります
・ 結果として、ズーム操作の際にフォーカスモーターを利用するか、「ダイヤル機能」を利用するかの判定に失敗します
・ DJI RS制御ユニット起動時のフォーカスモーターのキャリブレーション状態の取得はおおむねうまくいくようですので、フォーカスモーターのキャリブレーションが完了した状態で、本機をジンバルに接続してください
▼ まれにRS 4、RS 4 Proを操作できなくなることがあります
・ プリセットのリコール動作を連続して実施するなどした場合など、RS 4との通信ができなくなり、操作ができなくなることがあります